推移する時間の色合い

 
昨日、ギエムさん(シルヴィ・ギエム)の踊りを観てきました。
彼女のコンテンポラリーを生で観るのは初めてだったんですけど、
こんなに違うものかなぁ・・って。
実は私、コンテンポラリーって、あんま好きじゃないんですよ。
モダンもだけど。
で、今回も彼女だから観に行ったんですけど、やっぱね、違うんです。
出演者は、彼女と男性2人で、最初は男性2人だけで踊ってたんですけど、
私、ちょっと寝ちゃいました。(笑)
音楽がわりと淡々としてるし、同じような振りだったし、つい・・。
でも、ギエムさんが出てくると、変わるんですよね。
あれって、何なんでしょうね・・。
急に、伝わるものが舞台から発せられるんです。
それは、すごく抽象的なものなんですけど、明らかに空気が変わる。
時間の流れが目に見えたような、そんな感覚でした。
内容的には、ものすごくアクロバティックで、例えて言うなら中国雑技団レベルに、
リフトなんかは高度なことをやってたんですけど、
そのことが凄いというよりも、作品的に必要な表現として存在していることが、スゴイ、ですね。
やっぱり、去年のボレロ、観たかったなぁ・・。
でも、同じ時代に生まれたことは、とても幸せなコトです。
また観る機会があるんですから。