反射光

在るがままの光


太陽は、あまりにも眩しくて、直接見ようとすると、そのカタチが分からないので、
黒いフィルターを通して見ると、むしろはっきりとします。
人も、その姿がうまく捉えられない時は、フィルターを何枚か重ねたほうが、より分かりやすくなるのかもしれません。
そんな風にして見る『人』は、決してまがい物ではなく、むしろ本来の姿で、
直接には見ることの出来ない姿でもあるのかもしれません。
人が人と対する時、色々な角度から、あるいは色々な方法で、相手の姿を浮かび上がらせていくことで、
一人の人間は、『個』として成り立っていくのではないか、と、そんな風に思います。
光を当てるばかりではなく、漆黒の闇の中でこそ、本来の姿が輝くこともあるのかもしれない。
少し離れたほうが、全体像が分かるのかもしれない。
人が人に対する時、その捉え方には幾通りもあるのだろうと、最近の私は思うようになっています。