踊り明かそう

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後悔というものを、あまりした記憶がないんですが、(寝ると忘れるお気楽体質なので)
ひとつだけ今でも覚えていることがあります。
ミュージカルの専門学校に行っていた頃、ダンスの授業のひとつにタップがありまして、
ちょうど「ボレロ」という曲を使ってたんです。
ボレロ」は、元々バレエ曲ですし、耳に馴染んでいたんですが、
ある時、タップの先生が、半拍ずれて振りを始めたんです。(裏打ち状態ですね)
で、私はインテンポで踏んでいたんですが、私以外の全員が先生と同じ半拍ずれて踏んでいるので、私だけが間違ってるぞ、という空気が流れ・・。
合わせてしまいました。
結局、最後のキメが合わず、ずっと自分の思ったとおりにやっていれば、間違っていなかったのに、と。
自分が正しいと思ったことは、まわりがどうであろうと通すことも大切なんだな、と思いました。その時。


どうしてこんなことを思い出したかと言うと、
じゃ〜ん!!シルヴィ・ギエムさんのチケット確保で〜すっ!パチパチ。(笑)
今回は「ボレロ」は踊んないですけど、彼女は、女性で初めて「ボレロ」を踊ることを認められた人です。
前回は、「ボレロ」だったんですけどね、この時の指揮がバレンボイムだったんですよ〜!
バレエ・ファンに加えてクラシック・ファンまで殺到して、チケット取れませんでした。カナシ。
今回も結構激戦だったんですけど、なんとか確保しました。(高い席は無理なんで、リーズナブルなとこですが)
今からとっても楽しみです。
バレエを観る時、私はやっぱり踊る側の目線で見る割合のほうが大きくて、
難しさも理解した上で、やっぱり技術的なものを超えて、「表現すること」を望んでしまいます。
バレエの難しさは、ひと言で言ってしまうと、重心が下にないこと。
常に床上、腰の位置あたりに重心があるという点です。
重心と言うよりは、中心でしょうか。
螺旋を描きながら上へ上へ。それがバレエの基本です。
他の踊りはわりと、下に重心があるんですね。
日舞とかフラメンコなんかもそうだと思います。
踊りにはそれぞれ、その踊りなりの難しさがあって、それはすごく感覚的なものだと思うんですが、
その感覚がないまま形だけを追っても、真に踊るということにおいては、遠回りな気がします。
・・う〜ん、なんか踊りたくなってきたゾ。(笑)