解熱剤

祈り

昨日見ていたサイトで、堂本剛くんのソロ・コンサートに行った人がいて、
その内容について書いてあったのですが、
結構キツいこと書いてるな・・と思い、でも共感する部分もあり、複雑でした。
私は剛くんのことはよく知らないし、彼のコンサートにも行ったことはないから、
自分がどう思うとかは言えないんですけど、
彼はすごく皮膚感の希薄な人な気がします。
つまり、一般的な人よりも、痛みをより強く感じてしまうのじゃないか、と。
例えば、好意的な励ましですら痛みと感じてしまうほど、あまりにも薄い皮膚膜。
よく、高熱が出た時なんかに、何かに触っただけで痛いことってありますよね。
そういう感じを持ったまま、自分が呼吸出来る居場所を探しているように思います。
たぶん、エンタテインメントと言う視点からすれば、彼のコンサートは、そこからかなり外れているのでしょう。
チケット代を払って楽しみに来ているファンを楽しませることよりも、
自分という人間のアイデンティティーを確立することを重要命題としているのですから。
けれど、そんな彼のために、彼一人のためだけに集まった多くのファンたちは、
それぞれが心に何かを宿して、帰路についたのではと思います。
「自分の痛みは、他人には解らない。」
それは、当たり前のことです。
だからこそ、そこから始めて、歩み寄り、理解しようとすることが大切な気がします。
彼の壊れ物のような熱とその痛みが、これから先少しでも和らぐことを祈って・・。